富士の南西に開く、冷涼な湖の村
山中湖村に入ると、まず気づくのは空気の質感だ。年平均気温9.4℃。冬は-20℃近くまで冷え込み、1月から2月は日中も氷点下が続く。この冷涼さは、村の地形と気候が織りなす必然である。富士山の南西麓、標高の高い盆地に位置し、丹沢山地を背に、富士五湖の一つである山中湖が村の中心に静かに横たわっている。
夏は首都圏や中京圏からの避暑客でにぎわい、湖北岸の芙蓉台や南岸の旭が丘は別荘地として機能する。だが冬になると、雪が積もり、観光客の足は遠のく。その季節の静寂の中で、この村の本質が見える。
古くは鎌倉往還という官道が通り、甲斐・駿河・相模の三国間の交通の要衝だった。近世には加古坂峠に口留番所が置かれ、駿河方面との経済圏を形成していた。街道の村として、人と物が行き交う場所だったのだ。近代には観光に力を入れ、今も多くの人がこの湖畔を訪れる。
湖畔の滞在を、季節ごとに
山中湖の宿泊施設で使えるクーポンは、この村の観光の中心を担う返礼品だ。夏の避暑、秋の紅葉、冬の静寂、春の新緑——四季それぞれに、山中湖の表情は変わる。

夏場、湖畔のテラスで朝食をとれば、富士山の裾野が朝日に浮かぶ。秋には、丹沢山地の紅葉が湖面に映る。冬は、雪に覆われた富士を眺めながら、温泉に浸かる。春は、新緑の中で、野鳥の声を聞く。
このクーポンで選べる施設は、村内の対象宿泊施設。山中湖温泉、石割の湯、紅富士の湯といった温泉施設も点在し、冷涼な気候の中での温浴は格別だ。
村の風景を、滞在の中で味わう
より高額のクーポンを選べば、連泊や家族での滞在も視野に入る。山中湖の遊覧船で湖を一周し、富士山原生林に保護されている植物群落を眺める。長池親水公園や旭日丘湖畔緑地公園を散策し、この村の地形——盆地の中の湖、その周囲の山々——を身体で感じることができる。

三島由紀夫文学館や徳富蘇峰館といった文化施設も村内に点在する。滞在の合間に立ち寄り、この地に関わった人物たちの思考の痕跡をたどるのも、湖畔の時間の使い方だ。
最も高額のクーポンは、複数回の訪問や、より長期の滞在を可能にする。春夏秋冬、季節を変えて何度も訪れ、同じ湖畔でも異なる風景を重ねていく——そうした滞在の積み重ねが、この村との関係を深くしていく。
山中湖村への寄付は、この冷涼な湖畔での時間を、自分たちのものにすることだ。