水の旅が育てた米
白山市は、日本三名山の白山から日本海へ流れ下る手取川の全流域を占める。山頂の雪解け水が中流で西へ曲がり、北部の扇状地を潤して海へ注ぐ。この「山-川-海そして雪 いのちを育む水の旅」が、市全域を白山手取川ジオパークとして認定させた。
その水が育てるのが、平野部の稲作だ。白山市は県内コメ生産額の14%を占める。豊富な伏流水と広い耕地に恵まれた土地で、代々米を作り続けてきた。松ちゃんのごはんは、そうした米を炊いてパックに詰めたもの。届いた時点で既に炊き上がっているから、温めるだけで食卓に白山の米が着く。朝の忙しい時間、夜遅い帰宅、弁当の足しに。手取川の水が育てた米の味を、手間なく毎日の食事に組み込める。

扇状地が支える工業と、その先の肉
白山市北部の扇状地は、大規模な工場建設に適した地形だ。手取川の伏流水を活用した繊維、食品、精密機械など、各種製造業が盛んである。この工業基盤があるからこそ、市は金沢市に次ぐ県内第二の人口を持つ都市へと成長した。
返礼品の中には、そうした産業都市としての白山を映す品もある。能登牛のハンバーグは、地元の食品製造技術と流通網があってこそ、家庭の食卓に届く。冷凍で送られてくるハンバーグを焼く時間は数分。白山の工業が支える食品加工の精度が、毎回同じ仕上がりを約束する。

合併が生んだ多様性
2005年、旧松任市と周辺の町村が合併して白山市が誕生した。松任の平野部と、白山麓の山村が一つの市になった。その結果、白山市の返礼品は、都市的な工業製品から山麓の農産物まで、幅広い顔を持つようになった。
米とハンバーグ。一見すると異なる返礼品だが、どちらも手取川の水と、その流域に根ざした生業の産物である。白山市に寄付することは、山から海へ流れる水が育てた、この地の営みを支えることなのだ。
