阿賀野川が育てた米の土地
私は阿賀野市を、水の町だと見ている。阿賀野川が北北東から南南西に流れ、市域の西は越後平野の水田地帯、東は五頭山へと立ち上がる。春から夏にかけて「ダシの風」と呼ばれる東南東の局地風が吹く。この風は、河川沿いの田んぼの湿度を調整し、稲の根張りを促す。そうした地形と気候の中で、この町の米は育つ。
やまびこ米は、玄米黒酢農法で栽培された特別栽培米だ。届いた時点で玄米か白米か選べる。玄米なら、自分の家の精米機で挽くか、地元の米屋に持ち込んで仕上げてもらう。白米で受け取れば、炊飯器に入れてすぐ。2キロという量は、一人暮らしなら2週間分、家族なら1週間分。毎日の食卓に、五頭山系の水が通った米が着地する。金賞受賞という評価は、食べてみればわかる—粒が立ち、甘みが後から来る米だ。

ビールと米の循環
この町でもう一つ見逃せないのが、スワンレイクビールだ。こしひかり仕込みのクラフトビール。米を仕込みに使うというのは、単なる地産地消ではなく、この町の産業の重なりを示している。江戸時代から安田瓦の焼き物の町であり、明治には水原県の行政中心地だった。そして新潟県における酪農発祥の地でもある。ビール醸造も、そうした多層的な産業基盤の上に成り立っている。

金賞受賞という実績は、ビール愛好家の間では信用の証だ。晩酌の時間に、冷えたグラスに注ぐ。米の甘みが、ホップの苦みと交わる。この一杯は、阿賀野の水と土地の味わいそのものだ。
温泉と蜂蜜、季節の手当て
市の東部、五頭山麓には五頭温泉郷がある。出湯温泉、村杉温泉、今板温泉—ラジウム温泉として知られ、五頭温泉郷の割引クーポンで宿泊や食事に充てられる。冬の寒い季節、温泉に浸かることは、この町の人たちにとって季節の手当てだ。
もう一つ、天然はちみつも推したい。環境大臣賞受賞という評価は、採蜜の方法と蜜源の環境が守られていることを意味する。2本セットで届く蜂蜜は、朝のヨーグルトに、紅茶に、焼き菓子の仕上げに。五頭山麓の花々から集められた蜜は、季節の移ろいを舌で感じさせる。
阿賀野市への寄付は、米とビール、温泉と蜂蜜—この町の四季と産業が、家の食卓と暮らしに届くことを意味している。
