駅がない、だからこそ見える風景
綾瀬市は神奈川県の中部に位置しながら、市内に鉄道駅を持たない珍しい自治体だ。東海道新幹線さえ通過するのに駅がない。この条件は、一見すると不便に思えるかもしれない。だが私はこの「何もない」という状態を、別の角度から見ている。
駅周辺の喧騒がない。商業施設の過密がない。その代わりに、相模川の河岸段丘がもたらす穏やかな起伏、丘陵地の緑、そして人々の日常が、ありのままに存在している。厚木基地の影響下にあり、地価も周辺より安い。だからこそ、この町には「素の風景」が残っている。
綾瀬に寄付すると届く 一眼レフカメラは、そうした風景を記録する道具だ。EF-S18-55のレンズキットは、広角から標準域をカバーする。朝の光が丘陵を照らす時間帯、季節ごとに変わる田畑の色、住宅地の路地裏の静けさ。こうした「何もない」ように見える日常を、きちんと見つめ直す手段になる。

自動車に依存する町だからこそ
綾瀬は鉄道駅がないため、市民の足は自動車とバスに頼る。市内を循環するコミュニティバス「かわせみ」も走るが、多くの人は自分たちの車で移動する。その結果、朝夕の渋滞は深刻だ。神奈川県道の開通や東名高速の綾瀬スマートインターチェンジの供用開始により、交通量はさらに増えている。
しかし、この「移動の風景」もまた、綾瀬の今を映す。バスストップ、交差点、生活道路を行き交う人々。そうした瞬間を、カメラに収めることは、この町の現在を記録することになる。
相模川の河岸段丘という地形が生んだ、起伏のある町並み。厚木基地という歴史的背景。そして「何もない」ことを逆手に取り、ロケ地として活用する官民の動き。綾瀬は、ありふれた日常の中に、その町固有の物語を持っている。カメラを手に、その風景を見つめ直す。それが、この返礼品が綾瀬に寄付する人に提供する経験だと、私は考える。
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