山が海まで迫る、三浦半島の北の玄関
横須賀に入ると、まず地形に圧倒される。三浦丘陵の急峻な山々が、東京湾と相模湾の両側から海岸線まで迫ってくる。平地は少ない。だからこそ、江戸時代から海岸線の埋め立てが繰り返され、現在の中心市街地も大部分が埋立地だ。トンネルが多いのもこの地形のせい。山と海が一体になった町。
この地形が、横須賀の産業を決めた。江戸時代には浦賀が商業地として栄え、幕末には黒船来航の地となった。明治には横須賀製作所が開設され、やがて海軍の一大拠点へ。戦後も米海軍と自衛隊が駐留する軍港として、その性格は変わらない。しかし同時に、相模湾岸には自然が多く残され、農業も盛んだ。
磯の香りが届く、三浦半島の恵み
横須賀の西側、相模湾に面した海岸。ここで獲れるサザエは、この町の風土を最も素直に伝える一品だ。三浦半島のサザエは、中サイズ約1kg、6~10個。獲れたてのまま届く。

磯焼きにするなら、殻のまま火にかけ、身が縮むまで待つ。バーベキューの炭火でもいい。磯の香りが立ち上り、塩辛い汁が口に入る。この味わいは、三浦半島の冷たい潮流が育てたものだ。相模湾の潮目が、貝を大きく、身を詰まらせる。山が迫る地形だからこそ、深い湾が形成され、良い漁場が生まれた。
港町の食卓、もう一つの選択肢
同じく海の恵みなら、海鮮おこわ5種セットも横須賀らしい。わっぱ飯に詰められた、タコ、しらす、マグロ、さざえ、鯛。港町の食卓は、こうして季節ごとに変わる。

ビール好きなら、東郷ビール6本セット。横須賀商工会議所が手がけた地ビールだ。晩酌に、磯の香りを思い出しながら。
横須賀への寄付は、この町の海と山が一体になった風景を、食卓に呼び込むことだ。
