計画された町が、丁寧さを育てた
国立は、1926年に箱根土地によって一から設計された学園都市だ。東京商科大学(現・一橋大学)を中心に据え、ドイツの学園都市をモデルに、停車場から道路、下水に至るまで理想的に都市計画を実施した町である。その後、文教地区の指定を受けることで、風紀と景観を守る選択をした。こうした背景のなかで、国立の町並みは、計画性と丁寧さを大切にする気風を育ててきた。
大学通りの桜並木とイチョウ並木、崖線下の湧水が形作る緑。そして何より、一つひとつの建物や暮らしが、設計の思想を受け継いでいる。そうした町だからこそ、オーダースーツ仕立て券という返礼品が、単なる衣服ではなく、その人の身体と生活に合わせた「計画」として機能する。

身体に合わせる営みの価値
オーダー仕立ては、既製品とは異なる。採寸から仕立てまで、その人の体型、姿勢、好みに応じて、一枚ずつ作られる。朝、着る時に感じる肩の納まり、腕の通し心地、歩く時の裾の落ち方——すべてが自分のためにある。
国立という町で育まれた「計画性」と「丁寧さ」は、こうした仕立ての営みと通じている。既製品の効率ではなく、個別の必要に応じた設計。それは、この町が大正末期から今に至るまで、何度も選択してきた価値観そのものだ。
仕立て券は、スーツ、ジャケット、コートから選べる。秋冬の装いを新しくしたい時、あるいは人生の節目で一枚、自分の身体に合わせた一枚を持つ。そうした選択が、国立という町の思想を、日々の暮らしのなかで引き継ぐことになる。
