阿武隈川と工業団地、その交点で
私は本宮市を、交差点の町だと見ている。東北自動車道と磐越道が交わり、国道4号が南北に貫き、阿武隈川が市の中央を縦断する。古くは会津街道、三春街道、相馬街道の分岐点として宿場町の役割を果たしていた。その地理的な利便性は、江戸時代から現在まで変わらない。
高度経済成長期、この交通の要衝に工業団地が造成された。アサヒビール福島工場もその一つ。浄水場から専用管を引き、阿武隈川の水を活用して、昭和の中盤から本宮でビールが仕込まれ続けている。工場が多いことから、本宮市の財政は比較的豊かだという。つまり、この町の現在の顔は、工業であり、その中核にビール製造がある。
生ビール、選べる量で届く日常
アサヒ生ビールは、350ml缶24本、350ml缶48本、500ml缶24本から内容量を選べ、1回から12回まで配送回数も指定できる。つまり、この返礼品は「毎月1ケース」「隔月で2ケース」といった、家の飲み方に合わせた届き方ができる仕組みになっている。

晩酌の習慣がある家なら、毎月24本が着実に冷蔵庫に補充される。夏場は消費が増えるから、その時期だけ48本にする。そういう柔軟さが、返礼品としての実用性を高めている。本宮の工場で仕込まれたビールが、全国の食卓に、季節ごと、月ごとに届く。それは単なる商品ではなく、この町の産業が家の日常に組み込まれることを意味する。
若鶏と、もう一つの本宮の顔
本宮市の産業は工業だけではない。旧白沢村は純農村であり、現在でも農業が盛んだ。特に旧本宮町では稲作や養鶏が営まれている。福島県産若鶏カットは、鶏もも・鶏むねを選べ、容量も3.5kg から10.5kg まで選択でき、発送月も指定できる。

鶏肉は、ビールの相棒だ。唐揚げ、焼き鳥、親子丼。冷蔵庫に常備しておきたい食材である。本宮烏骨鶏という特産品もあるが、この若鶏カットは日々の調理に向いた実用的な形で届く。工業地帯の町でありながら、農村の側面も持つ本宮。その両面が、返礼品の構成にも反映されている。
本宮は、古い街道の交点から、現代の高速道路の交差点へと変わった。その過程で失ったものもあるだろう。だが、阿武隈川の水を使ってビールを仕込み、農地で若鶏を育てる営みは、今も続いている。返礼品を通じて、その営みが家に届く。それが本宮市への寄付の実感だ。
