海と山に挟まれた港湾都市
太平洋に面した60km の海岸線。その背後に阿武隈高原の山々が迫る。いわき市の地形は、東西39km、南北51.5km に広がる広大な市域の中で、海と山が明確に役割を分ける。小名浜港を擁する沿岸部は、かつて常磐炭田の石炭を首都圏へ運ぶ物流の要衝だった。今、その港は漁業の中心地へと転じている。
市内には6つの漁港がある。久之浜、中浜、波立、薄磯、合磯、永崎、小浜、菊多浦——海岸沿いの地名を数えるだけで、この町がいかに海と共に生きてきたかが伝わる。冬の太平洋から上がる本マグロは、この地の冷たい潮目が育てた一品だ。
本マグロ中トロ、冬の贈り物
本マグロ中トロは、いわき市の海が最も誇れる返礼品の一つだ。700g から1kg の大容量を選べ、定期便で届く。刺身として、海鮮丼の具として、冬の食卓に深い赤が映える。

本マグロの中トロは、大トロほど脂が強くなく、赤身の旨味が活きる部位。冷たい潮目で育ったマグロの身は、引き締まり、甘みが濃い。届いた時点で既に適切に処理されているため、解凍して盛るだけで、港町の味が家に着地する。小分けにされているので、食べたい分だけ取り出し、残りは冷凍庫で保つ。晩酌の一皿に、家族の食卓に、何度も登場する品になるだろう。
米と海鮮、港町の日常
いわき産のコシヒカリも、この町を知る手がかりになる。いわき産コシヒカリは5kg から25kg まで選べ、5kg 単位の小分けで届く。温暖湿潤気候に恵まれたこの地の米は、粒が揃い、炊き上がりが白い。本マグロの刺身を乗せた海鮮丼の下地として、あるいは毎日の白飯として、港町の日常を支える。

あさり・ほたて・にしん照り煮は、より日々の食卓に寄り添う品だ。9パックのセットは、朝食の一品に、弁当のおかずに、ご飯の友として何度も活躍する。小名浜港周辺の漁港から上がる貝類と小魚を、丁寧に煮詰めた一品。冬の朝、温かいご飯にかけると、塩辛さと甘辛さが交わり、海の香りが立ち上る。
復興の港から、食卓へ
2011年の東日本大震災では、いわき市の沿岸部は津波に襲われた。小名浜港周辺や薄磯地区、岩間町など、漁業の中心地が大きな被害を受けた。その後、防潮堤の建設やサイクリングロードの整備など、復興が進められてきた。
今、この町の海産物を返礼品として受け取ることは、単なる食材の購入ではない。港町の営みを支え、漁業者の手を握ることになる。本マグロ中トロの深い赤は、その営みの色だ。