三方を山に囲まれた盆地で、ホップは育つ
上富良野町は北海道のほぼ中央、十勝岳と夕張山地に挟まれた富良野盆地の北部にある。寒暖の差が大きく、冬は-25℃を下回る厳しい気候だ。この土地で1926年、大日本麦酒(現在のサッポロビール)がホップ園を開設した。以来、上富良野町は北海道唯一のホップ産地として、日本のビール文化を支えてきた。
私はこの町を「ホップの町」と見ている。農業が基幹産業であり、麦類・豆類・ジャガイモが作られるが、ホップこそが上富良野の顔だ。1948年にラベンダー栽培が始まり、観光地としての知名度は高まったが、地下水脈のように流れ続けているのはホップの仕事である。
ソラチエース、伝説のホップが帰ってくる
ソラチ1984は、上富良野町発祥のホップ「ソラチエース」を使ったビールだ。このホップは1970年代に上富良野で育成され、独特の柑橘香を持つ品種として世界的に知られていた。しかし一度は栽培が途絶えた。それを2010年代に復活させたのが、地元の生産者たちの執念である。

缶を開けると、グレープフルーツのような香りが立ち上る。これはソラチエースの特性で、育てた土地の記憶そのものだ。晩酌の卓に置けば、上富良野の寒冷地で何十年も積み重ねられたホップ栽培の歴史が、一杯に凝縮される。12缶入りなら、毎晩の習慣として、この町とのつながりを保つことができる。
麦とホップ、そして山の恵み
同じくサッポロビールのクラシックも、上富良野のホップを使う。こちらはより広く流通する定番品だが、毎回の寄付で選べる内容量・回数の自由度がある。季節ごと、気分ごとに、この町のビールを家に迎える柔軟性は、長く付き合う返礼品として実用的だ。

夏の盛りには、ふらの赤肉メロンも届く。富良野盆地の日中の温度差が生む甘さは、冷えたビールとの相性が良い。メロンの果肉を食べ、ビールで喉を潤す。これが上富良野の食卓だ。
上富良野町に寄付することは、ホップ栽培を続ける農家を支えることでもある。北海道唯一のホップ産地を、家の晩酌から応援する。その実感が、毎晩の一杯に宿る。