支笏湖の伏流水が流れ込む、工業と農の町
私は恵庭市を、札幌と新千歳空港のちょうど中間に位置する、水に恵まれた町だと見ている。市域の三分の二が森林地帯で、恵庭岳や漁岳を源とする漁川が流れ、支笏洞爺国立公園の伏流水が湧き出る。この豊かな水資源こそが、この町の産業を形作ってきた。
1989年、サッポロビール北海道工場がこの町に完成した。それは偶然ではない。良質な水、そして札幌・苫小牧への交通アクセスの良さ。恵庭は工業団地を七か所に配置し、約230社が操業する工業都市へと成長した。同時に、明治初期から米作りが根付いた農業の町でもある。中山久蔵が北海道での米作りに成功した地が、ここ恵庭だ。
ビール工場の水を知る、一杯の黒ラベル
サッポロ黒ラベル 350ml 6缶は、この町の産業史そのものだ。支笏湖の伏流水で仕込まれたビールが、缶詰めされて家に届く。晩酌の卓に置いた時、その冷たさと苦味の奥に、恵庭の地下水脈が流れていることを思う。工場は1989年の操業から、この町の景観と経済を支えてきた。花のまちづくりで知られる恵庭が、実は工業と農業の両輪で回っている町であることを、一杯で知ることができる。


米と、もう一つの水の恵み
ゆめぴりか 10kgは、恵庭の農業の顔だ。令和7年産の新米が、5kg×2の形で届く。炊きたての湯気の中に、漁川の水で育った米の香りがある。恵庭の米は、特別栽培農産物として安心安全をテーマに作られている。毎日の食卓に、この町の水と土が着地する。

とんでん特製いかめし 3パックは、北海道の食文化を代表する一品だ。イカの身に米を詰めた郷土の味が、冷凍で届く。温め直して食べる時、恵庭産の米とは別の物語が、食卓に加わる。
返礼品を選ぶ視点
恵庭への寄付で返礼品を選ぶなら、この町の産業と風土が直結した品を手にしてほしい。ビール工場の水、米作りの歴史、そして北海道の食卓文化。高額な旅行クーポンよりも、毎日使い、毎日食べる品の中に、この町の時間が流れていることを感じることが、ふるさと納税の本来の意味だと私は考える。
